背骨のゆがみの表し方
実際の背骨のゆがみは右にずれる、左にずれる、後ろにずれる、というような簡単なものではありません。 脊柱を構成する背骨一つ一つを椎骨と呼びますが、三次元の空間で動くものですので、 回旋・伸展・屈曲・側屈などが複雑に組み合わさった複雑な動きをします。 その動きの中で可動性に制限ができたものが背骨のゆがみとして現れてきますので、 この可動性の制限のある状態を正しく知ることが、ゆがみを解消するための第一歩になります。
ある椎骨を「椎体の後方変位・横突起の左後方回旋・椎体の右側屈」などと言葉で示すと長くなりますので、
専門的には「LPS」とアルファベットを用いて示します。
この記号にはそれぞれの変位がどの程度かという情報は含まれませんが、
現実の椎骨の変位は例えば左へ回旋といっても、必ずしも左へ完全に回旋しているというわけではなく、
ほんの僅かな変位であったり逆に完全に回旋してしまう一歩手前であったりというように、アナログ的になります。
このアナログ的な変位を正しく調べて精確に矯正できるかどうかが、ゆがみを解消する上で重要になります。
なんとなく左にゆがんでいるから右に捻るというような、大雑把な背骨の調整を行うのでは精確な矯正にはなりません。
背骨のゆがみを示す際に指標とするのは椎体という、椎骨の中でも前方部分に位置する円柱状の部位になります。
椎体の移動した方向を表記することになりますが、実際には椎体そのものを調べられませんので、
横突起を表記のポイントとして用います。
後方変位のある椎体の後方回旋側つまり後方横突起側が左であるならLP、右であるならRPと表記します。
次に後方横突起側の側屈変位を、上方であるならS、下方であるならIと表記します。
このゆがみを調べる検査は、伸展・屈曲・回旋・側屈を調べます。
伸展検査によって椎骨の後方変位の有無を調べ、次に回旋変位、側屈変位を調べます。
上記は胸椎・腰椎と頚椎の一部に用いる方法で、 上部頚椎・骨盤は解剖学的な構造の違いから表記の方法が異なります。
